『テクニカル主導で堅調推移。200日線を8ヵ月ぶりに突破』 今週のレビュー(10/19−10/23) 今週の南アフリカランド円相場は、週初6.37円で寄り付いた後、早々に週間安値6.36円まで下落しました。しかし、一目均衡表転換線に続落を阻まれると、 Original
『テクニカル主導で堅調推移。200日線を8ヵ月ぶりに突破』 今週のレビュー(10/19−10/23) 今週の南アフリカランド円相場は、週初6.37円で寄り付いた後、早々に週間安値6.36円まで下落しました。しかし、一目均衡表転換線に続落を阻まれると、 Original
サプライズ据え置きでリラ売り再開。史上最安値を再び更新 今週のレビュー(10/19−10/23) 今週のトルコリラ円相場は、週初13.28円で寄り付いた後、 Original
『ドル売り地合い継続。ドル円は103円台突入も射程圏内』 今週のレビュー(10/19−10/23) <ドル円相場>今週のドル円相場は、週初105.39で寄り付いた後、 Original
ユーロドル 東京時間に一時1.18割れ 夕刻独PMI改善で1.18台半ばに急伸 23日の東京市場でユーロドルは乱高下。朝方1.1820レベルで取引が始まったユーロドルは、米大統領候補のTV討論会を前にポジション調整とみられる動きに反落。1.18を割り込んで1.1787の安値をつけました。討論会は双方に決め手がなく、その後は1.18はさみの横ばいが続きましたが、夕刻発表された10月のドイツの製造業PMIが予想、前月を大きく上回ると急反発。一時1.1854の高値をつけ、東京時間19:00現在は1.1845-50レベルの取引です。昨晩海外市場では欧州でのコロナ感染拡大とロックダウンの動き、発表された米欧の経済指標格差からユーロドルは1.18台前半に値を下げる展開となりました。 テクニカルにはユーロドルは昨晩来の反落で一目均衡表の「雲」の中へ再度沈んでおり、本日もおおむね「雲」の中での推移。ユーロ買い地合いはやや弱まった形です。序盤の欧州主要株価指数はほぼ全面高。今晩この後は22:45に米10月の製造業・サービス業PMI速報値の発表があります。 ユーロドル日足 オーダー/ポジション状況 キーワード: FX情報 為替市況 為替相場予想 チャート分析 シェア ツイート 追加 古い記事へ 関連記事 米ドル(USD)の記事 Edited by:斎藤登美夫 2020.10.23 注目の公開討論会終了、市場の関心も移行か(10/23夕) 23日の東京市場は、レンジ取引。104円後半、30ポイントにも満たない値動きで明確な方向性は見いだせなかった。 ニュージーランドドル(NZD)の記事 Edited by:川合 美智子 2020.10.23 ニュージーランドドル週報(2020年10月第4週) 米追加経済対策や間近に迫った米大統領選の行方を巡る思惑に一喜一憂の動きを繰り返しつつもリスク回避的な動きがやや強まる展開となっています。 オーストラリアドル(AUD)の記事 Edited by:川合 美智子 2020.10.23 オーストラリアドル週報(2020年10月第4週) リスク回避的な動きがやや強まっており、豪ドルは対米ドル、対円でじり安の展開が続いています。 ユーロ(EUR)の記事 Edited by:橋本 光正 2020.10.23 […]
注目の公開討論会終了、市場の関心も移行か 〇ドル円、104円後半30ポイントに満たないレンジ取引、方向性見出せず〇新型コロナ、欧州で感染拡大続く中インフルエンザワクチン不足、「ツインデミック」リスク報じられる〇注目されていた米大統領候補による3回目公開討論会、平穏に終了〇「英とEUの通商交渉」「米の新型コロナ経済支援協議」、今後材料視されるか〇本日、10月の製造業PMI速報値発表・要人公演予定、株価の動きにも要注意〇本日欧米時間のドル円予想レンジ104.20-105.10 << 東京市場の動き >> 23日の東京市場は、レンジ取引。104円後半、30ポイントにも満たない値動きで明確な方向性は見いだせなかった。 ドル/円は104.75-80円で寄り付いたのち、一時はドル買いが先行。105円台回復をうかがう局面も見られたが、勢いは続かず。その後は、「米大統領候補による第3回公開討論会」をにらみつつ、動意は徐々にピークアウト。討論会が終わっても動きは引き続き鈍く、104.70円挟みの揉み合いをたどっていた。16時現在では104.70-75円で推移し、欧米時間を迎えている。 一方、材料的に注視されていたものは、「新型コロナ」と「米大統領候補による第3回公開討論会」について。前者は、引き続き欧州における新型コロナの感染拡大が話題となっており、ついには「ドイツ政府がスイス、アイルランド、ポーランドなど感染が急拡大している近隣国への移動を控えるよう勧告した」ことが明らかに。また、コロナ感染とともに、インフルエンザワクチンの不足もアチコチで取り沙汰され始めているようで、ロイターでは「欧州で『ツインデミック』が起きるリスクが高まっている」と報じ、物議を醸していた。 対して後者は、日本時間23日午前10時から90分間、「新型コロナ」や「対中や対露政策」などを議題に討論が実施されている。トランプ氏が激高するなど波乱含みだった前回とは一変し、比較的落ち着いた雰囲気のなかで行われていた。なお、個人的に興味深かった発言をいくつかチョイスすれば、トランプ氏「新型コロナワクチンは数週間以内に発表されるだろう」、「北朝鮮とは良好な関係を維持しており、戦争は起きていない」、「バイデン氏が勝てば株価は暴落する」。対してバイデン氏の発言は「新型コロナ対策でトランプ氏は責任逃れをしている」、「トランプ氏は納税申告書の公表を拒んでいる、何を隠しているのか」、「いかなる外国からも資金受け取ったことない」−−などになる。あとは、今回の討論会を踏まえ、有権者がどう判断するのかといったところになりそうだ。 << 欧米市場の見通し >> 第1回討論会を見たトラウマから、事前には警戒感も強かった「米大統領候補による第3回公開討論会」だが、大勢としては平穏に終了したと言えるだろう。まだ、このあとも地方遊説や支持者集会などが行われるものの、実際の投票待ちといった様相を呈しそうだ。金融市場における材料として、「米大統領選」の優先順位は少し低下するのかもしれない。代わりに注視されそうなのが、「英とEUの通商交渉」ならびに「米の新型コロナ経済支援協議」。ともに、これまでも関心が決して低かったわけではないが、しばらくは前述2つの要因をめぐり、市場は一喜一憂する可能性もある。 テクニカルに見た場合、過去1ヵ月程度のレンジ下限105円レベルを、21日にしっかり割り込んだ感があったものの、本日東京時間などその後の展開をみると、「しっかり」というにはやや微妙な雰囲気も醸している。これまでのサポートだった105円レベルが今度は抵抗になると予想されるが、期待を裏切り、アッサリと105円台を回復するようだと、ドルの下値トライは今回も「ダマシ」ということになるかもしれない。少なくとも、ドルの下値トライは一旦仕切り直しに。 材料的に見た場合、中長期的には「米中の対立」やそれだけにとどまらない「中国情勢」、「北朝鮮情勢」、「英国情勢」、「イラン情勢」、「新型コロナウイルス再拡大とワクチン開発」、「米大統領選」、「ベラルーシ情勢」、「トルコ情勢」−−などが注視されている。そうしたなか本日の材料としては、10月の製造業PMI速報値などの米経済指標が発表されるほか、幾つかの要人講演なども予定されているものの、これまでと比べると若干新規要因は乏しい。材料よりも、株価などの動きにより注意を要するとの指摘も聞かれていた。 そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは104.20-105.10円。本日の東京高値である104.90-95円が最初の抵抗。超えても、これまでサポートとなっていた105円レベルからは、今度は戻り売りなども厚く上値の重い展開か。対するドル安・円高方向は、21日に記録したドル安値104.35円を示現後、ドルの少しずつ下値を切り上げていることが若干気に掛かる。そうした意味で、弱気派としては本日東京安値の104.65円レベル、そして104円半ばを早めに下回りたいところだ。 ドル円日足 注:ポイント要約は編集部 オーダー/ポジション状況 キーワード: FX情報 為替市況 為替相場予想 チャート分析 シェア ツイート 追加 古い記事へ 関連記事 米ドル(USD)の記事 Edited by:編集人K 2020.10.23 ドル円104円台後半で方向感なく推移、大統領選TV討論には反応薄 (10/23午前) 23日午前の東京市場でドル円は104円台後半で小幅安。 米ドル(USD)の記事 Edited by:上村 和弘 […]
NZ/円、上値の重い展開続く。68.50割れで終えた場合は一段の下落へ。 本日発表されたNZ7-9月期のCPIは前期比+0.7%、前年比+1.4%と市場予想より低い水準となりましたが、為替相場はこの結果には反応が鈍く、対米ドル、対円で小緩んで推移しています。世界経済は経済再開後の5月以降は順調に回復基調を強めて来ましたが、ここに来て欧米でのCOVID19の感染が再拡大しており、経済の先行きに再び不透明感が強まっています。新たな経済対策が求められる一方で、米追加経済対策や間近に迫った米大統領選の行方を巡る思惑に一喜一憂の動きを繰り返しつつもリスク回避的な動きがやや強まる展開となっています。 チャートを見ると、日足は9/2に付けた71.97を基点として上値を切り下げる流れから上抜けておらず、この日足の上値抵抗が70.00-10にありますが、10/23時点ではこれを上抜けきれていません。70円台にしっかり乗せて終えた場合は日足の形状が改善して下値リスクが軽減されますが、この場合でも週足の形状が改善しておらず、71円台で終えるまでは下値リスクを残します。逆に69円割れで終えた場合は下落リスクが点灯、68.50割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、66円方向への一段のNZ下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は70.00-10、70.60-70、70.90-00に、下値抵抗は69.40-50、69.00-10、68.50-60にあります。21日、120日移動平均線は69.73と69.41に位置しており、これらを下抜けきれていませんが、69円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。200日線は68.52に位置しており、強い下値抵抗として働く可能性がありますが、68.50割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。 一方、先週足は高値圏から陰線が出ており上値を抑え込んで終えています。単体では下値リスクがやや高いものですが、現状は69.90-00、68.50-60の週足の下値抵抗を守っており、全てを割り込んで越週しない限り、NZ急落にも繋がり難い状態です。一方で、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げて来た流れからは下抜けた位置で推移しており、週足の形状が悪化し始めていることから、下値リスクにより警戒が必要です。週足の上値抵抗は70.40-50、70.90-00に、下値抵抗は68.90-00、68.50-60にあります。71円台回復で下値リスクがやや後退しますが、68.50割れで越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性が高くなります。31、62週移動平均線は68.43と68.95に位置しており、強い下値抵抗として働いています。 10/22現在、31週移動平均線は68.43に62週線は68.95にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。 キーワード: FX情報 為替市況 為替相場予想 チャート分析 シェア ツイート 追加 古い記事へ 関連記事 オーストラリアドル(AUD)の記事 Edited by:川合 美智子 2020.10.23 オーストラリアドル週報(2020年10月第4週) リスク回避的な動きがやや強まっており、豪ドルは対米ドル、対円でじり安の展開が続いています。 米ドル(USD)の記事 Edited by:編集人K 2020.10.23 ドル円104円台後半で方向感なく推移、大統領選TV討論には反応薄 (10/23午前) 23日午前の東京市場でドル円は104円台後半で小幅安。 ユーロ(EUR)の記事 Edited by:橋本 光正 2020.10.23 ユーロ圏・米国の10月PMI景況指数速報値の予想(20/10/23) 日本時間2020年10月23日金曜日16時15分〜順次発表予定です。 ニュージーランドドル(NZD)の記事 Edited by:橋本 光正 […]
豪ドル/円、下値リスクがやや高い状態。74円割れで終えれば一段の下落へ。 今週は20日に豪金融政策決定会議が行われ、市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)は据え置きとなりました。また議事要旨も前回と同様の内容で特筆すべき変更はありませんでした。為替市場は米追加経済対策の行方や欧米でのCOVID19感染の再拡大を受けてリスク回避的な動きがやや強まっており、豪ドルは対米ドル、対円でじり安の展開が続いています。 チャートを見ると、日足は8/31に付けた78.46を直近高値として上値を切り下げており、この日足の上値抵抗は76.00-10にあります。76円台で終えれば日足の形状が改善されて、下値リスクが軽減されますが、76.50超えで終えるまでは“豪ドル強気”に変化しません。一方下値は、74.00±10銭に週足、日足ベースで見た強い抵抗があり、これを守った状態ですが、74円割れで終えた場合は、72〜74円台を中心とる新たな下げトレンドに入る可能性が高くなります。日足の上値抵抗は74.90-00、75.40-50に、下値抵抗は74.00-10、73.60-70、73.00-10にあります。21日、120日移動平均線は75.16と74.77にあり、これらを下抜け始めており下値リスクが点灯中ですが、200日線は72.84に位置しており、中期的な下値抵抗として働く可能性を示しています。 一方週足を見ると、前の2手の陽線を打ち消す陰線引けとなり、単体では下値リスクがやや高いものですが、73.90-00の週足の下値抵抗を守って引けており、これを支えとして反発に転ずる可能性を残した状態です。一方で2017年9月に付けた90.30を基点として上値を切り下げる流れに変わりないことや、3月に付けた59.91を基点として下値を切り上げて来た流れからも下抜けた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態にあります。週足ベースで見た強い下値抵抗が73.90-00にありますが、割り込んで越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。さらに可能性がまだ低いと見ますが72.00割れで越週した場合は70円方向への新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。週足の上値抵抗は75.20-30、76.30-40に、下値抵抗は73.90-00、73.10-20にあります。31週、62週移動平均線は73.23と73.21にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていませんが、72.00割れで越週した場合は中期トレンドも“豪ドル弱気”に変化します。 10/22現在、31週、62週移動平均線は73.23と73.21にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”を維持しているが、両者が収束しており、一方向へ動き出す可能性に注意。 オーダー/ポジション状況 キーワード: FX情報 為替市況 為替相場予想 チャート分析 シェア ツイート 追加 古い記事へ 関連記事 米ドル(USD)の記事 Edited by:編集人K 2020.10.23 ドル円104円台後半で方向感なく推移、大統領選TV討論には反応薄 (10/23午前) 23日午前の東京市場でドル円は104円台後半で小幅安。 ユーロ(EUR)の記事 Edited by:橋本 光正 2020.10.23 ユーロ圏・米国の10月PMI景況指数速報値の予想(20/10/23) 日本時間2020年10月23日金曜日16時15分〜順次発表予定です。 トルコリラ(TRY)の記事 Edited by:上村 和弘 2020.10.23 トルコリラ円見通し トルコ中銀は連続利上げせず、弱気サプライズで利上げ催促の最安値更新(20/10/23) 利上げ見送りを受けてトルコリラ円は13.08円まで急落して史上最安値を更新した。 オーストラリアドル(AUD)の記事 Edited by:橋本 […]
ドル円104円台後半で方向感なく推移、大統領選TV討論には反応薄 23日午前の東京市場でドル円は104円台後半で小幅安。朝方一時104.95まで上昇する局面がありましたが、輸出企業の実需とみられる動きに10時にかけドル売りが優勢となり11時ごろに安値104.67をつけました。ただ、全般的には小動きで、東京時間正午現在は104.70-75レベルでの取引です。10時から始まった米大統領候補の最終TV討論会は、質問に対する候補の回答時間中は相手方のマイクのスイッチを切る等の措置をとったために、前回と比べると比較的かみ合った議論となりましたが、双方決め手に欠ける印象で、金融市場への影響は限定的でした。尚、日経平均午前は、米国市場での株価堅調を受け49円の小幅高で終了しています。 昨晩海外市場では、新規失業保険申請件数、新規住宅着工件数等や、ペロシ下院議長の景気刺激策協議進展の発言を受け、終盤にかけ株価が持ち直す動きとなり、やや値を戻す展開となり、104円台後半でアジア時間につないでいます。 テクニカルにはドル円は下値を切り上げては来ているものの、主要なチャートポイントはすべて105円台より上にある、上値の重い展開が続いています。本日はこの後夕刻に10月の欧州各国のPMIの発表が相次ぐこともあり、再び欧州通貨に関心の中心が移りそうです。ドル円はイベント終了と週末要因で方向感の定まらない動きが続くものと思われます。 ドル円日足 オーダー/ポジション状況 キーワード: FX情報 為替市況 為替相場予想 チャート分析 シェア ツイート 追加 古い記事へ 関連記事 米ドル(USD)の記事 Edited by:上村 和弘 2020.10.23 ドル円見通し ドル全面安一服で21日深夜安値からの持ち直し続く(20/10/23) 21日深夜には104.343円まで急落したが、その後はドル全面安一服で持ち直しの動きに入っている。 米ドル(USD)の記事 Edited by:照葉 栗太 2020.10.23 ドル円、直近安値圏から持ち直す展開。本日は米大統領討論会がメインイベント(10/23朝) 22日(木)の外国為替市場でドル円は反発。 米ドル(USD)の記事 Edited by:編集人K 2020.10.22 ドル円104円台後半、昨晩急落後に小幅反発 (10/22日午前) 22日午前の東京市場でドル円はじり高推移。 「FX羅針盤」 ご利用上の注意 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。 […]
ユーロ圏・米国の10月PMI景況指数速報値の予想 (日本時間2020年10月23日金曜日16時15分〜順次発表予定) 本日、ユーロ圏及び米国の10月PMI指数速報値が発表されます。前回9月の欧州PMIは製造業が予想を上回り、サービス業は予想を大きく下回りました。特にサービス業は低調で、独を除いて好悪判断基準の50を下回りました。10月は製造業・サービス業共に前月よりも下がる予想になっています。8月までの改善度合いや結果は欧州>米国でしたが、9月になり米国>欧州と逆転し、10月は景況感格差が少し拡大する見通しになっています。欧州域内でのコロナウィルス再拡大が1要因になっているようです。 ユーロ圏10月PMI指数 10月の製造業・サービス業共に9月より小幅悪化予想となっています。特にサービス業PMIは前回に続き50を切り、独まで50未満の予想になっています。今週は週初からユーロが堅調でしたので、予想を下回るとロングの手仕舞い、逆に、ユーロ圏サービス業で50を越える様な事態(予想レンジ外ですが)になればユーロ買いに繋がりそうです。 (1)ユーロ圏製造業PMI景況指数 (今回発表予想)2020年10月23日12時現在予想値 (2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数 (今回発表予想)2020年10月23日12時現在予想値 米国10月PMI指数予想 (東京時間22時45分発表) 製造業 9月は53.2 10月:53.5(レンジ52.5〜54.0) サービス業 9月は54.6 10月:54.6(レンジ54.2〜55.2) 9月の米国はユーロ圏よりもサービス業で大きく上回り、製造業ではほぼ同じ水準の結果となりました。製造業は予想通りなら10月に逆転となります。ただ、米国9月のISM製造業景況指数55.4(予想56.3)と8月(56.0)より悪化している(下図灰色の折れ線)ので、今回の米製造業PMIは予想以下になる可能性が想定されます。 下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。欧州は今回小幅ダウンの予想になっています。日本のみ50未満で回復の兆しが見えていません。 ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数 (こげ茶:50)青の矢印は10月ユーロ圏製造業PMI指数予想値 下記チャートはユーロドルの週足です。ラインA(=1.1490)は2018年6月の戻り高値からの抵抗線でこれを上抜けてからユーロ高が加速しました。C(=1.2080)に沿って上昇しましたが、9月下旬に下抜いてからはユーロ高調整となり、D(=1.1710)とE(=1.1610〜40ゾーン)に支えられています。今週は9月中旬の高値からの抵抗線F(=1.1830)をヒゲだけ抜けて、ユーロ高に立ちあがる気配を見せています。今日Fを越えて終われるのかを注目しています。PMIの数値が予想レンジ上限の位まで良ければ可能性が出てきそうです。逆の結果ですとまだ保合いが続きそうです。尚、中期のユーロ高トレンドを維持するにはサポートB(=1.1180)を守ることが必要です。 (10月23日10:30、1ユーロ=1.1803ドル) オーダー/ポジション状況 キーワード: FX情報 経済指標 チャート分析 シェア ツイート 追加 古い記事へ 関連記事 トルコリラ(TRY)の記事 Edited by:上村 和弘 2020.10.23 トルコリラ円見通し トルコ中銀は連続利上げせず、弱気サプライズで利上げ催促の最安値更新(20/10/23) 利上げ見送りを受けてトルコリラ円は13.08円まで急落して史上最安値を更新した。 米ドル(USD)の記事 Edited by:上村 和弘 2020.10.23 ドル円見通し ドル全面安一服で21日深夜安値からの持ち直し続く(20/10/23) […]
トルコ中銀は連続利上げせず、弱気サプライズで利上げ催促の最安値更新 〇トルコリラ円、10/22金融政策会合後13.08まで急落、史上最安値更新〇トルコリラ、対ドルでも7.97リラ台へ急落して史上最安値を更新〇10/22トルコ中銀政策決定会合、市場の予想に反し利上げ見送り、弱気サプライズでリラ急落〇13.30以下での推移中は一段安警戒とし、13.08割れからは13.00、12.90を段階的に試すとみる〇13.25超えからは13.30手前への上昇を想定するが、13.25以上は反落警戒圏とする 【概況】 トルコ中銀は10月22日の金融政策会合で主要政策金利の週間レポレートを現行の10.25%に据え置いた。利上げ見送りを受けてトルコリラ円は13.08円まで急落して史上最安値を更新した。急落一服でその後は13.10円台後半を中心として揉み合いとなっているが、売り材料一巡による買い戻しというよりも下げ一服にとどまっている印象だ。対ドルでは発表前の7.77リラ台から7.97リラ台へ急落して史上最安値を更新した。急落一服で発表直後の安値をその後は更新していないものの7.90リラ台の安値圏に留まっている。 【トルコ中銀、利上げせず、その他リラ安要因も継続】 トルコ中銀は9月24日の前回会合で政策金利を2.0%引き上げた。リラ安が進行する中でもエルドアン政権が利上げを拒むであろうとの見方から市場は現状維持を想定していたために予想外の大幅利上げを強気サプライズとしてトルコリラ円は直前の13.60円近辺の水準から13.93円へ急伸、翌日の25日には14.01円まで高値を更新した。しかし9月27日のナゴルノ紛争ぼっ発により28日には13.28円まで急落して史上最安値を更新、中銀の利上げによる上昇を一挙に解消してしまった。その後もナゴルノ紛争長期化、ロシア製ミサイルシステムの実射実験、東地中海ガス田探査を巡るEU・ギリシャとの対立等、地政学的リスクの増大でリラ安基調が継続してきたため、今回の中銀会合では2会合連続の利上げによりリラ防衛姿勢を示すのではないかと市場は予想していた。しかし中銀は利上げを見送った。中銀は声明で「世界経済の回復をめぐり不確実な状況が続いている」としたが、トルコ国内のインフレ進行に対しては前会合での利上げにより「かなりの金融引き締めを実現した」として現状維持を決定したとした。 トルコリラ安の背景は、トルコの外貨準備高減少、経常収支悪化とコロナ不況の長期化、政策金利が消費者物価上昇率を下回る実質マイナス金利状態、東地中海ガス田探査を巡るギリシャ・EUとの対立、ナゴルノ・カラバフ紛争への介在、NATO加盟国にもかかわらずロシア製ミサイルシステム導入による欧米との対立等である。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は続き、欧州の第二波、米国の第三波の拡大によりトルコ経済への打撃も大きく、特に観光収入の激減が続いている。トルコ国内の感染者数も1日の増加数が2千人を超える規模まで増加しており第二波へ入っている印象が強まっている。コロナ不況からの回復が遅れれば外貨準備不足はさらに深刻化して欧米投資家のリラ放れ、国内投資家のリラからハードカレンシーへの逃避が進む。ギリシャ沖ガス田探査問題も一度はギリシャとの協議による緊張緩和の兆しもあったがここにきて再び緊張感が増している。 ナゴルノ紛争についてはロシアの仲介によりこれまで二度の停戦合意がなされたもののいずれも停戦合意発表直後から戦闘が続いており解決の目途がつかないが、22日も激しい戦闘が発生している。23日にはポンペオ米国務長官がアゼルバイジャン、アルメニア両国の外相と会談する予定とされているので米政府による仲介が功を奏する可能性もあるが、アゼルバイジャンを兄弟民族として支援するトルコの強硬姿勢は変わらないと思われ、アゼルバイジャンの石油や天然ガスのパイプラインへの攻撃などによる紛争規模のエスカレートも懸念される。こうした状況の中で中銀が利上げを見送ったため、市場は一層の利上げ催促的なリラ売りへ動くことになるのだろう。 【60分足一目均衡表・サイクル分析】 概ね3日から5日周期の短期的な高値・安値形成サイクルでは、10月15日夜安値を直近のサイクルボトムとして上昇してきたが、21日午後高値13.44円と22日の中銀政策金利発表前の高値13.42円をダブルトップとして下落期に入った印象だ。22日夜安値の後は下げ渋りの持ち合いとなっているので、安値更新を回避した動きが続けば、22日夜安値が直近のサイクルボトムとなる可能性があるが、底割れすれば新たな下落期入りとして27日夜から29日夜にかけての間へ続落しやすくなると思われる。強気転換には13.30円を超える反騰が必要と思われる。 60分足の一目均衡表では22日夜の急落で先行スパンから転落した。このため強気転換は先行スパンを上抜き返すところからとし、転落状態が続くうちは遅行スパンが一時的に好転してもその後の悪化から下げ再開へ進むと考える。 60分足の相対力指数は22日夜の急落で20ポイント台前半まで急降下した。その後も30ポイント台での横ばい程度にとどまっているのでまだ一段安余地ありとみる。上昇再開には50ポイントに到達する反騰が必要と思われる。 以上を踏まえて当面のポイントを示す。(1)当初、10月22日夜安値13.08円を下値支持線、13.30円を上値抵抗線とする。(2)13.30円以下での推移中は一段安警戒とし、22日夜安値割れからは13.00円、12.90円を段階的に試すとみる。12.90円以下は反騰注意とするが、13.25円以下での推移なら週明けも安値試しへ向かいやすいとみる。(3)13.25円超えからは13.30円手前への上昇を想定するが、13.25円以上は反落警戒圏としてその後の13.20円割れからは下げ再開とみる。 【当面の主な経済指標等の予定】 10月26日 16:00 10月景況感 (9月 105.3) 注:ポイント要約は編集部 キーワード: FX情報 為替市況 為替相場予想 チャート分析 シェア ツイート 追加 古い記事へ 関連記事 米ドル(USD)の記事 Edited by:上村 和弘 2020.10.23 ドル円見通し ドル全面安一服で21日深夜安値からの持ち直し続く(20/10/23) 21日深夜には104.343円まで急落したが、その後はドル全面安一服で持ち直しの動きに入っている。 米ドル(USD)の記事 Edited by:照葉 栗太 2020.10.23 ドル円、直近安値圏から持ち直す展開。本日は米大統領討論会がメインイベント(10/23朝) 22日(木)の外国為替市場でドル円は反発。 […]